旧・音気楽ブログ

アウトドアとは

梅雨がどこかへ行ってしまった。梅雨らしき記憶もない。今夏はまた水不足となり、干からびた貯水池が映し出され取水制限となるのであろうか。そんな中、いっつも腹立たしいのが、というか神経を疑いたくなるのが、バカな親父の「愛車の洗車」である。家の掃除やら何もせん奴が暇に任せて彼の「愛車」を洗う。ご丁寧になんとか洗剤みたいなものを買ってきて、専用の傷をつけない魔法の布かなんかで、いとしげに(奥さんにしてあげたこともないような優しさで)車を洗う。無駄な水を使わないでください!と毎日TVがわめいているのに、この種の親父にはその声は聞こえない。ちょっとあんた、この非常時に洗車しなければならない理由は何か?と聞くと、きょとんとして「オラがオラの水道でなにしたって構わんべ。水道代だってちゃんと払ってるっぺよ!」と言わんばかりの当然顔。そういう考え方が同年代として恥ずかしい。価値観がどこか狂っているとしか言いようがない。

前ふりが長くなりました。こう雨が少ないと元気が出てくるのが夏のレジャー産業。海だ山だプールだキャンプだ!。アウトドアショップにはキャンプ用品が所狭しと並び立つ。テント・タープ・折りたたみチェア・ハンモック・様々な照明器具・様々な調理器具・様々な寝具・・・。あーしてこーしてこうやって快適なアウトドアを!。売り場を見ていると年々ツールやグッズが増えて行く。便利便利、快適快適。

何処へ何しに行くんでしょ・・・。そもそもアウトドアなるものは何もないところから始まるわけで(そんなことわかってるわい!)その不備不便さの中でどうやって「生きて」行くかということが楽しいわけで。いろんな工夫をしながら十分とは言えない状況を逆に楽しむ。によって自然とふれあい話をし、一体となっていくことを感じ取る。子供にとってはかけがえのない体験となるのである。

売り場を歩いてみると、まさに「快適」グッズのオンパレード。ホテルなみの設備?テントも豪華で立派、寝具は羽根布団の寝心地、煙の出ない調理器、四方八方虫避け対策完備、簡単温水シャワーだとー?挙句の果てに、AC電源使えます!その気になって一揃えしようものなら、出発前に30万!。

場所選びのポイントは、近くて自然が豊かでトイレが水洗で風呂もしくはシャワーがあって・・・暑くなく寒くもなく、虫もいず、コンビニがあり、近くに温泉なんかもあったりして―・・・

やめとけー、やめたれー。現場でテントの大きさや食材の豊かさを競い合うような真似だけはやめてくれー・・・。