音気楽ブログ

プロがばらす

簡単レシピをプロがばらすのが流行ってますなー。料理とかDIYとかなんとかかんとか、今までは長年の修行の上に習得されていたことが、今やたったの3分イや1分でできちゃうんですねー。コンピューターによる科学技術の異常異様な発達が、その「修行」の部分をあっという間に解決してくれる。前略、中略、後略でいきなり結果!。すごい。みんなプロ並みです。
板前になるのに5年も10年もつらい修行、なんていらないんです。ということは、今まで苦労して積み上げてきた人たちはどうなっちゃうんでしょう。バカを見た・・・ということになっちゃうんでしょうか。いいや、それ違いますと、私思ってました。結果だけで評価されるんだったら人生の意味がない!と、思っていました。コツコツとかじっととかずっととか一歩一歩とか、そういうことで素晴らしい結果につながると、思ってました。どうやらそちらのほうが間違い・・・。時間をかけて出しを取らなくても**調味料でいいんです。コトコトに込まなくてもチンでいいんです。そういうことをプロが楽しそうに言うんです。開き直りかとも思いましたが、実際にこにこして言い放つ。マジシャンのネタ晴らしのような感覚。プロでありながらそのプライドに自ら傷をつける。
最近「ピアノ」が売れません。ピアノを習いたい人が増えているのに、いわゆる「生ピアノ」が売れないんです。重い・うるさい・高い・黒い・・・・と、デメリットばかりの代表格になってしまった。電子ピアノが売れてます。電子はあくまでも電子で、その音はアコースティックではない!などといっても、だれも聞く耳持たない。仕方がないので、先生たちも「電子でもいいじゃないんですか・・・」となる。これも迎合イや妥協です。プロがどんどん妥協して自らの生きる道を狭めていく。自業自得かな・・・・。