旧・音気楽ブログ

気配とかぬくもり

誰もいないはずなのに・・・どこかにあるいは遠くに誰かがいるような気配を感じる。同じく、誰もいないのに・・・いたようなぬくもりを感じる。ということって結構ありますよね。

実は、それがとても大事なことだと思うんです。物理的に(視覚的に)誰もいなくても、五感で感じる誰かのあるいは何かの存在。やはり人間は一人では生きていけない。「私は人嫌い」とか「誰もいなくても別に・・・」。そういう人もいらっしゃいますけど、本当に天涯孤独になったら生きていけないんです。人だけじゃなく生物は皆そうなんだと思います。色々なものが存在することにより、自分の存在が確認でいきる。存在することに意義を感じる。花にも声をかけてあげると一層きれいに咲く・・・

私、ホールのピアノの調律に行くんですけど、演奏前の4~5時間前に入る。誰もいません。もちろん客席にも誰もいません。ステージを照らす照明の中でしばし佇む。すると、いろんな気配・ぬくもりが伝わってくる。それらを感じながらピアノに向かう。運動場、美術館、学校、など誰もいない瞬間を時間を過ごすことがあると思うのですが、そこには誰かがいるんです。誰かのぬくもりがあるんですね。「霊」的な方向へ行ってしまいますとちょっと専門外で・・・

現代社会においては、この「気配・ぬくもり」が希薄になってきているような気がします。古い言い方ですが、コンクリートジャングルの中で、機械だけが相手。家に帰ってもそれこそ誰もいない。誰の気配もない。眠るふとんの中だって誰のぬくもりもない。そんな大人が増えているような気がします。そしてそんな子どもも増えているような気がしてなりません。そんな状態に慣れてしまって疑問も感じなくなってしまうようでしたら、大変危険なことです。

皆さーん、元気よく呼吸をして自分の「気配とぬくもり」を発信しましょー!必ずいいものが返ってきますよー!